私は出産のあとに体調を壊したので、この10年間本格的に芸術活動できなかったのですが
ようやく昨年からもう一度やり直しを始めたのです。
12くらいのレジデンスとか展覧会の申し込みをしました。
たいがい落ちましたが一つだけNY芸術財団NYFAのfiscal sponsor が取れました。
ここはどういう場所かはリンク先をご覧下さい。
一見資金の援助ぽい事を書いているのでそれを期待したのですが
直接の資金繰りはまったく何もしてくれません(笑)。
ガイドブックを渡され、アドバイスは何でもする、と書いてあります。
スパイクリー監督等のインディペンデント系の映画監督を多く輩出しているようで、どうやら映画系に強いみたい。
さて、NYFAのサポートするプロジェクトは約500ほどあり、私のプロジェクトもその1つです。
ここを是非見てみてくださいね。
そして日本からもクレジットカードで寄付できますので、どうか寄付をお願いします。
肝心のプロジェクトの中身ですが、私が20年前から始めた顔出しクンアートのひとつです。
2010年に青森県立美術館でさせていただいた「Aliens from New York」を今度はニューヨークで
新作を増やして展示するというものです。
青森では60体の顔出しクンを津軽鉄道の12の全ての駅を使って展示しました。
電車に乗りながら作品を鑑賞するのです。
NY版ではまず、マンハッタンのビル群を背景にして、
公園やパブリックな場所を使っての展示を続けようと思います。
出会った人たちをモデルにして、新しく顔出しクンを製作していきたいのです。
例えばクイーンズ地域にすむ人、100カ国の人と出会ったら、彼らををモデルにして100体の顔出しクンを作り、クイーンズの公園等のパブリックスペースで展示する、という流れです。
しかし私はまだ制作場所がまったくないのが一番のネックです。
と、いうか、私は今まで一回も専用の仕事場を持てた事がありません。
最初はよそ様の大学の屋上を勝手に使っていましたし、そのあとは実家の前の路上で勝手にペンキを塗ったりしていました。実家の広めの部屋を使っていた事もありましたが、あとで追い出されました。
他は賃貸マンションの屋上を勝手に使っていたし、他には深夜のガソリンスタンドのスペースを使った事も。警察がこないかヒヤヒヤだったな。
その後状況はよくなり、芸術祭の事務方や学芸員の方々に作業場を準備していただきましたが、
NYではまたゼロからスタートする事になりました。
ここでは悲しいことに勝手に建物の屋上に入れないし、路上で作業するの禁止です。
(洗濯物を干すのも禁止されてるくらいですから、公共の場所の景観を乱すのは厳しいんです)
レジデンシープログラムの申し込みは昨年は全て落選したので、このNYFAのサポートで今度からどうにかなるものなんか期待します。
スタジオスペースのシェアなどもあるんですが、絵画の人はいいんです。
私の場合は電ノコとか使用してホコリ出るから、そう簡単にいかないんです。
どうしたらいいものか。
スタジオ借りるにしても、その資金はアーティスト自身が出資してはいけないというNYFAのルールがあります。結婚相手も出資出来ません。
なので、本当にみなさんに寄付をお願いするしか方法がないのです。
NYFAのページによれば、制作にかんする全ての支援をするとのことなんですが
本当になんとかなるんでしょうか????
NYのアーティスト支援最大の財団NYFAの実力を見せていただきたい、というのが私の本音です。
長くなりそうなので、また続きは今度書きます。